二○一六年からつくっているヘムレンシャツとヘムレンシャツワンピースは、

前から見たとき(スッキリとしてベーシックな)と、

後ろから見たとき(ふんわりとして柔らかい繊細で控え目な主張をする)の、

印象の違いを持たせたかったアイテム。

本に夢中になりすぎるあまり前屈みに足をひきづって歩くような偏屈で気難しい学者の姿に惹かれてかたちにしたのもの。

シャッキリとした若々しい姿ももちろん素敵なんだけれど、人の背中の曲がった様もなんとも愛おしく感じるので、

まぁそういう風でもいいじゃないか。というわけです。

  

ギャザーでふくらませた後ろ身頃は、横から見てもらうとより背中の丸い感が出るようなパターンになっているのであんまりご自身では確認しづらい位置なのですが鏡姿なんかで、フッ、としたときにお楽しみください。

その代わり前は”頑張って”シャキッとさせたので、ピンッととんがった衿がついてちゃんとしてる感じを装っています。