パストラルシャツコートとソワーパンツのこと。 

生地は、尾州で織ったオックスをベージュに後染めしたものを使用しています。

生成りよりも濃い、ベージュは色を一からつくってもらいました。

尾州というのは愛知県西部や岐阜県南部の木曽川や長良川のあたり、という認識でいるのだけれど、もしかしたらもっと広かったり狭かったするのかも。

SUSURIを始めるまであまり産地に興味を持っていなかったのだけれど、織っているところを見に行かせてもらうようになって、土地によって特徴があることを知り、お話を伺うと糸や織り方、織機のことやその土地のことなど、ほほぅ、ということが沢山あって、じゃあ今度はここに行ってみよう。あそこでこんな生地が出来るか、と楽しくなっていきました。

で、尾州は専らウールが有名(そういえば、なんでだろう。今度聞いてみよう。)なのですが、今回はそんな地域のコットンリネンです。春夏は仕事をしない訳じゃなくリネンをよく織っているようです。

カリッとした固さのシャツ地と中肉生地の間くらいの感じなので、今回はアウターとボトムスにしています。

  

のんびりした牧歌的な感じ。ってとても惹かれる要素で多分永遠に好きな”感じ”。

素朴ではなく、牧歌的。そんな気分なのでパストラルシャツコートとしました。

基本はベーシックなシャツを長くしたかたちになっていて、縦にスッキリとしたライン。そこに、腰で少しポコッと膨らませてシルエットをつくっています。

 

ソワーパンツも起源は牧歌的な古い農民の絵画から。

まだ工場がない時代のワークウェア。それは素っ気ない雰囲気。

飾りっ気のない、性別とか年齢とかのない、こっそりしたアイテムです。