一つの服に、一つのスタイルに、一つのコレクションに、別の表情を持つものを居合わせる。

幕で覆われた建物の中は現実と空想が溶け合う世界。 

陽気だったり、滑稽だったり、高慢だったり、悲壮だったり。 

見る者の心持ちによって印象が変わる表情を使い分け、

次から次へとあちらこちらで繰り広げられる様々な出来事。

 

サーカスは多くの感情を抱え込みながら時に大胆に、時に控えめに人々を楽しませ、満たす。

別々の何かを一つの空間に並べた混沌と調和の渦。

そんな舞台から、光と影、曖昧と明瞭、見えるものと見えないもの。という言葉をイメージしてつくっていったシーズン。 

2023春夏のこと。